異業種で働きながら「いつかは薬剤師に戻りたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。けれど実際には、薬剤師の市場価値は資格を持っているだけでは高まりません。人材紹介業を経て薬局に転職したN.Sさんが、自らの経験から感じた「薬剤師としてのキャリアを歩むタイミング」の重要性について語ります。薬剤師資格を活かせていないと感じる人に考えてほしいこと資格を取ったものの、MRや他職種でのキャリアを歩んでいるうちに、薬剤師としての道が遠ざかってしまうことは珍しくありません。ですが、現場から離れている間にも“市場価値”は変化していきます。私がM3で数多くのキャリア相談を受ける中で痛感したのは、薬剤師資格を持っているだけでは評価されない現実でした。市場価値は資格だけでは決まらない自分の市場価値って、考えたことありますか?私はM3でキャリアコンサルタントをしていた頃、20代から60代まで多くの転職希望者と接してきました。大手企業の部長職でさえ、転職市場では本人が思うほど高い評価を得られないケースが多かったです。薬剤師も同じです。MRなど他職種で長く働いていると、薬剤師としては“未経験者”扱いになることがほとんど。市場価値は新卒と大差がなく、むしろ新卒のほうが柔軟で吸収力がある分、評価が高いことすらあります。薬局業界で評価される力の本質薬剤師の市場価値を決めるのは、資格よりも「会社に利益を生み出せるか」です。具体的には、1人で対応できる処方箋枚数(最大40枚が上限)マネジメントスキル在宅経験この3つが重要です。処方箋対応数は頭打ちになるため、②と③を伸ばせるかどうかが、薬剤師として市場価値を高めるカギになります。「いつか」では遅い、早めの一歩が必要な理由ブランクが長くなればなるほど、医療制度も現場のトレンドも変化し、再スタートが難しくなります。薬剤師としてもう一度キャリアを築きたいなら、待つよりも早く飛び込むことが何より重要です。経験と信頼を積み重ねるには、現場に立つ時間が不可欠だからです。人材紹介業から薬局へ…私が選んだキャリア転換他人のキャリア支援をしながら、自分の将来を考えると不安が募っていく……。薬剤師資格を眠らせたままでは、いずれ現場に戻れなくなるかもしれない。そう強く思うようになったことが、転職を考え始めたきっかけでした。ここでは、私が薬局で再スタートを切ろうと決めた経緯をお話しします。異業種で働く中で芽生えた「原点回帰」の想い他人のキャリアをサポートする立場で働きながら、ふと自分に問いかけることが増えました。「薬剤師資格を持っていながら、このままでいいのか?」と。ブランクが長くなるほど戻れなくなる危機感を覚え、「自分の市場価値を高めるなら今しかない」と決断しました。おとどけ薬局との出会いと入社の決め手私が選んだのは、在宅医療に専門特化し、マネジメントのチャンスも豊富なおとどけ薬局でした。現場の経験を積みながら市場価値を最速で高められる環境がある。さらに、23区への店舗拡大も進んでおり、将来的なキャリアの幅も広がると感じました。「薬剤師未経験でも成長できるチャンスがある」と確信できたことが、入社の決め手です。ブランクがあっても挑戦できた理由最初は不安もありましたが、入社後は研修やマニュアルが整っており、周囲が「大丈夫、やってみよう」と支えてくれました。未経験からでも挑戦できる文化が根付いていて、安心して再スタートを切ることができました。家族との生活と両立できる薬剤師という働き方「薬剤師としてのキャリアを築きたい」と思っても、家族や生活のことを考えると一歩を踏み出しづらい方も多いでしょう。私自身も3児の父として、仕事と家庭の両立は絶対に譲れない条件でした。おとどけ薬局に出会い、無理なく働き続けられる環境があると知ったことが、挑戦を後押ししてくれたきっかけです。3児の父でも安心できた職場環境MR時代は全国転勤があり、家族との時間を犠牲にせざるを得ませんでした。おとどけ薬局では転勤がなく、土日も月1回程度の当番制のみ。平日も家族との時間をしっかり取れるため、仕事と家庭を両立できる環境が整っています。無理をしなくても裁量を持って働ける制度頼みの時短勤務ではなく、自分の裁量で動ける文化があります。互いに支え合うチーム体制があるため、無理なく成果を出せるのが安心材料です。自分一人で抱え込まずに済むため、ストレスから解放されます。「長く続けられる場所」がある安心感ライフステージが変わっても働き方を調整できるのは、地域密着型の薬局だからこそ。年齢に縛られずキャリアを積める環境があることで、「ここでずっと成長できる」と思えています。焦りが消えて、目の前の仕事に集中しやすくなることは大きなメリットです。これから薬剤師として働きたい人へのメッセージ薬剤師のキャリアを歩みたいと考えながら、タイミングを迷っている方もいるかもしれません。私が人材紹介業をしてきた経験と、自分自身が早めに行動したからこそ感じられた実感を込めて、これから薬剤師を目指す方へ伝えたいことがあります。市場価値は「今の行動」で決まるキャリアに迷っているなら、まずは動いてみることが一番の近道です。「薬剤師として戻りたい」と思ったその時がベストタイミング。待っているだけでは市場価値は上がりません。行動したい気持ちが少しでもあるのなら、まさに今が動く時なのです。家族がいるからこそ安定して働ける場所を選ぶ薬剤師として続けるには、生活との両立が大切です。転勤のない地域密着型の薬局で、仲間と支え合える環境を選ぶことで、安心してキャリアを築けます。仕事が整うと生活が整う、生活が整うと仕事が整う……という好循環が生まれます。自分で選んだキャリアは後悔しない「動いてよかった」と今は心から思います。読んでくれている方にも、後悔しないキャリア選択をしてほしい。薬剤師としての一歩を踏み出すなら、早い方がいいと強く伝えたいです。流されるのではなく自分で決めたことであれば達成感を得られるので、後悔する気持ちは生まれないでしょう。