在宅に特化した薬局を選んだ理由以前は北海道で薬局事務として働いていました。前職は外来が中心でしたが、一部で施設や個人宅へ伺う在宅業務もあり、私もカレンダーへの薬のセットなどを担当していました。そこで強く印象に残っているのが、メンタルケアを必要とする在宅の患者様への対応です。大変な時期もあった一方で、訪問が終わるタイミングで患者様が薬剤師に深く感謝している場面を目にしました。その光景を見て、薬剤師を裏方から全力で支えたい気持ちが強くなり、次は在宅に特化した薬局で働こうと決めました。思い切って北海道を出たのも、その覚悟があったからです。入職直後に感じた訪問薬局のニーズ最初の1ヶ月は想像以上の忙しさで、訪問薬局にはこれほど需要があるのかと驚きました。正直なところ、毎日が必死だったと思います。ただ、忙しいだけではなく、やりがいも同時に大きかったです。外来中心の薬局で働いていた頃は、患者様と薬局の一対一の関わりが基本でしたが、在宅では関わり方がまったく違いました。仕事のスピード感も含めて、環境そのものが新鮮で、慣れるまでの期間は刺激の連続でした。多職種と連携して患者様を支えるのが現場のフロー在宅医療は、薬局の中だけでは業務が完結しません。ケアマネジャーや訪問看護師など、多職種の方々と頻繁に連携を取りながら進めます。患者様を多角的に支えるための情報が常に動いていて、事務側もその流れを理解しながら仕事を組み立てていく必要があります。外来中心の薬局にいた頃には見えなかった支援の形があり、薬局にもこんな役割があるのかという発見がありました。薬剤師が褒められることが自分の喜びになった在宅は患者様と直接対面する機会が少ないため、最初はギャップもありました。以前は患者様とよく会話するタイプの事務だったので、顔が見えない状態で業務を回すことに不安を感じた時期もあります。ただ、働くうちに考え方が変わりました。薬剤師が現場で信頼され、感謝されるのは、裏方の支えがあってこそだと思えるようになったからです。薬剤師が褒められることは、自分が褒められることと同じだと感じられるようになり、今はそれが大きなやりがいになっています。電話越しでも「いつもありがとう」と言っていただけたり、「いますか」と指名して連絡をくださる患者様がいることも、直接会えなくても信頼関係を築ける仕事だと実感できることです。在宅事務に向いていると思う人在宅専門の事務は窓口対応がない分、デスクワークとパソコン入力が中心になります。薬局事務というより一般事務に近い側面もあり、仕事の組み立て方が外来とは異なります。そのうえで、やる気と元気と体力がある人は強みになるはずです。顔が見えない分、電話でのコミュニケーションが重要なので、電話対応に苦手意識がないことも武器になります。薬剤師との連携が欠かせないため、報告連絡相談をこまめにできることも大切です。流れが大きく違う環境だからこそ、変化を前向きに楽しめる人ほど馴染みやすいと感じています。応募を検討している方へのメッセージ薬局業界全体で在宅医療の重要性が高まっている中で、在宅のニーズは今後ますます主流になっていくと感じています。オンライン化が進んでも、お薬を届けるだけではなく、直接お宅へ伺って支える在宅の価値はむしろ強くなっていくはずです。だからこそ、在宅専門薬局で実務経験を積むことは、事務職としての大きなスキルアップにつながります。ここで得た経験があれば、将来どこへ行っても即戦力として通用すると思います。薬剤師を支えたい気持ちがある方や、これからの時代に求められる事務スキルを身につけたい方と一緒に働けるのを楽しみにしています。